お子さまの矯正治療をはじめる前にImportant
「前歯が出ている」「受け口だ」「歯並びがガタガタだ」など、お子さまの歯並びが気になっているお母さま・お父さまは多いのではないでしょうか。
「矯正治療をしたほうがいいかもしれないけど、よくわからない……」という方のために、こちらでは佐賀県鳥栖市の歯医者「みらい歯科・こども矯正歯科」が、こどもの矯正治療で大切なことをご紹介します。矯正治療をはじめる前に、ある程度の知識を持っておきましょう。
こどもの歯並びが悪くなる要因
近年、歯並びの悪いこどもが増えています。その原因として挙げられているのが、食生活の変化です。硬い食べ物が減ってやわらかい食べ物が多くなり、噛む回数が減ったことであごが正しく育たないのです。さらに食事が高カロリーになったことで歯自体が大きくなり、「小さいあご」に「大きな歯」が並ばず、歯並びが乱れてしまうと考えられています。
また食べ物を流し込むように食べるお子さまも多く、その結果、不正咬合(ふせいこうごう=乱れた歯並び)がさらに悪化してしまうのです。
筋機能訓練(MFT)であごの発育不足を補う
あごが小さいために歯並びが乱れている場合、その根本的な原因の一つに「お口まわりの筋肉の不調和」があります。また舌で前歯を押したり、上下の歯の間から舌を突き出したりするなどの「舌の悪いクセ」、さらに口呼吸も歯並びを乱す原因になります。
「筋機能訓練(MFT:Myofunctional Therapy)」は、こういった原因を排除するためのトレーニングです。筋機能矯正では、この訓練が重要です。当院では、福岡にある「みらいクリニック」の今井一彰先生が考案された「あいうべ体操」を推奨しています。いつでもどこでもできるトレーニングですので、あごの発育不足を補うために、意識して続けてみましょう。
こどもの矯正治療をはじめる時期~6~7歳までにはじめましょう~
こどもの矯正治療は、自然な成長の力を利用するのが特徴です。うまく成長の力を利用できれば、あごの正しい成長を促してきれいな歯並び・顔つきを手に入れられる可能性が高まります。タイミングを逃せば成長の力が利用できない上に、よくない方向へ成長してしまうケースもあるため注意が必要です。
年齢の目安として挙げられるのは「8歳まで」。6~7歳のうちに矯正治療をはじめられれば成長の力を利用でき、取り外し式の装置によってよい歯並び・顔つきを手に入れられる確率が高まります。タイミングを逃さないよう、お早めにご相談いただくことをおすすめします。
とくに注意したいケース
次のような様子が見られるお子さまは、とくに早期矯正治療が必要な可能性があります。覚えのある方は、お早めに当院までご相談ください。
- 目の下にハリがない・クマができている
- 顔つきがのっぺりしている
- 下のあごが小さく、引っ込んでいる
- いつも口をぽかんと開けている
小児予防矯正の意義について
むし歯は初期であれば治療を簡単に終えられ、治療時間も費用も抑えられます。これは矯正治療でも同じです。早くから取り組めれば、簡単な治療で歯並びを正しくすることができます。
一般的な矯正治療では、すべての永久歯が生えそろってから固定式のワイヤーの装置を取り付けて治療を開始します。しかしここまで成長してからの治療では、状況によるものの上下左右の第1小臼歯を1本ずつ、計4本抜くケースが少なくありません。さらに親知らずが生えていれば、そちらも抜歯することになります。
中には「まだ乳歯なので様子を見ましょう」といわれる歯科医師もいますが、残念ながら放置することで歯並びがどんどん悪くなっていくケースが多いのです。こういった実状をふまえ、当院では予防的な視野をもって早くから矯正治療をはじめることをおすすめしています。
「受け口」「あごがずれている」など、顔の成長に大きな影響を与えると考えられるケースでは、3~4歳ころから治療をはじめることもあります。「お子さまの歯並びはどうなのか」「いつ治療をはじめるのがいいのか」などを知るためにも、まずはお早めにご相談ください。